地域情報紙「City Life」が発信する地域密着のニュースサイト

世界一辛い唐辛子「キャロライナリーパー」 高槻で収穫期を迎える

2020.09.25

ギネスにも認定される世界一辛い唐辛子「キャロライナリーパー」が、9月中旬から収穫期を迎えている。完熟してから採る実は、色や香りも良く高糖度で、ただ辛いだけでなく風味豊かなのが特徴だ。生で食べると体調に支障をきたすほどの辛さなので、一味・七味唐辛子に加工後、消費者の元へ届けられる。

生産者は「オーガニックファーム ハラ」の代表・末延冬樹さん。それまで特に農業に縁はなく、以前は菓子卸売業の会社でサラリーマンをしていた。仕事をしているうちに「卸しではなく、自分がメーカーになりたい」と考えるようになり、農業の道を決意。地元・高槻で農地を探したが、広さや立地の条件が厳しく困難を極めた。やっと見つけた小さな土地で「大規模農業ができないので、何か変わったものを」と考えていたところ、当時ギネス認定で話題になったキャロライナリーパーが浮かんだ。

 

一味唐辛子(右)4グラム1,480円、七味唐辛子 10グラム1,980円

有機肥料を使って完全無農薬で育て、多くの農家が量を優先して熟す前に収穫するところを、完熟するまで待ち、加工から瓶詰も全て自前の加工場で行う。「加工してくれるところを探したのですが、辛すぎるので『機械に付くと他の商品が扱えなくなる』と全て断られました」と末延さんは笑う。「どうせなら」とここでも品質を追求し、粒子のサイズを微調整し辛味の感覚を変え、七味は全て国産を使用。一味だと、料理にかけるのはほんのひと振り、0.01グラム程度で十分。七味は比較的マイルドな辛味で、山椒やシソなどの香りも良く和食におすすめ。

「キャロライナリーパーへのこだわりは、国内一の自信があります。辛さだけが注目されがちですが、分かる人には分かってもらえるはず」と末延さん。現在は一味・七味唐辛子のみネット中心に販売しているが、ラーメンやラー油も開発中で、早ければ年内にはお目見えする予定だ。

<これまでの道のりや、地域への思いなど、もっと詳しい話は取材レポートで>

 

商品は公式通販サイト、アマゾン、楽天の通販のほか、下記飲食店でも購入可能。

・カトマンドゥカリー プジャ(高槻市郡家新町1-30)

・トライバルカリー(高槻市紺屋町3-1 グリーンプラザ高槻3号 館地下1F)

・博多長浜ラーメン 一発屋(高槻市城北町2丁目14−23)

 

ORGANIC FARM HARA(オーガニック・ファーム・ハラ)

072-629-5685

関連記事:【取材レポート】手間暇かけた「愛ある辛さ」 高槻産キャロライナリーパー

 

 

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。