池田市、動画とライブ映像でウォンバットの魅力を訴求
2019.07.09
「チキンラーメン」のキャラクターのひよこちゃんが巨大化し、街を破壊しまくるという異色のPR動画「ひよこちゃんvsウォンバット」が話題となった池田市は、映像を使ったウォンバットの魅力発信に力を入れている。
ウォンバットは日本に7頭しかいない貴重な動物で、そのうち5頭が飼育されている市内の五月山動物園は、「ウォンバットの聖地」と呼ばれている。新作動画「ねーうしとらうー!ウォンバット!」ではデフォルメされたアニメキャラとなったウォンバットが登場し、レアキャラなのに人気がなく地味だという自虐ネタをくりだしている。関西弁を話すウォンバットのシュールな会話が笑いを誘い、こちらも注目されそうだ。現在、2話まで公開されており、5話まで製作予定だという。ウォンバットの実写版が登場する動画も製作されており、あわせて池田市観光協会ホームページやFacebook観光サイト「いけナビ」で公開している。
「五月山動物園」公式サイトからは「ウォンバットてれび」が公開中だ。24時間、5台のライブカメラからウォンバットの様子をリアルタイムで観察でき、スナップショットを撮り、投稿もできる。
ライブカメラからのスナップショット
「ウォンバット写真投稿館」のページには、可愛い瞬間を捉えた画像が並ぶ。ツイッターに画像をアップし、ウォンバットの魅力を拡散する熱心なファンもいる。ライブカメラの映像でウォンバットの異変に気付いた視聴者から、動物園に連絡があったこともあったそうだ。「ウォンバットてれび」をきっかけに、実際のウォンバットを見たいと、動物園を訪れる遠方からの来場者もいるとのことで、認知度アップに手ごたえを感じているようだ。
池田市ではウォンバットをデフォルトしたアニメキャラが登場する新作動画「ねーうしとらうー!ウォンバット!」を公開。市制施行80周記念として制作されたこの動画は4月27日に第1話を公開、パンダなどに比べてウォンバットは人気がないことをぼやく内容となっている。全5話を1ヵ月に1話ずつ公開していく予定。(6月19日現在、第2話まで公開)池田市観光協会ホームページ及びFacebook「いけナビ」で視聴できる。
1990年にタスマニア島から親善大使動物として来日して以来、池田市のアイドル的な存在のウォンバットが、全国区の人気者になる日は近いかもしれない。
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