-茨木- 茨木市立天文観覧室プラネタリウムが50周年 8月に閉館後は、新施設「おにクル」へ移転
2023.04.14
上が開館当初の天文観覧室で、下が現在の様子。光学式投影機「MS-8」は、50年にわたって活躍した。
現在は木金が15時〜、土日は10時〜、13時半〜、15時〜に一般投影を行っている。
観覧料金大人100円、子ども(4歳〜中学生)50円。
1973(昭和48)年に開館した茨木市立天文観覧室プラネタリウムが今年の8月に閉館する。この2月・3月には50周年を記念したイベントも行われた。「1970(昭和45)年の大阪万博・アメリカ館で展示された“月の石”をきっかけに世界的に宇宙や天文への関心が高まり、北摂でも当市以外に吹田や豊中などにプラネタリウムができましたが、現在残っているのは茨木と池田だけです」と話すのは同館の上田さん。現在は木金土日の週4日、月ごとにテーマが変わる「一般投影」を行っているほか、幼稚園児向けの「七夕投影」や小中学生向けに学年ごとの内容で「学習投影」を行っている。
時代とともに、音響機器はオープンリールデッキ→カセットテープデッキ→CDプレイヤーに、映像機器はスライド映写機→プロジェクター導入と移り変わり、2015年には全天映像&PC音響出力のデジタルプラネタリウムが導入された。「解説員が直接語りかける“生解説”を中心にどの年代にも楽しんでいただける内容になっています。地元の方なら、子ども時代に一度は訪れたことがあると思いますが、夏に閉館しますので見納めに来ていただけたらうれしいです」と上田さん。プラネタリウムは秋には向かいに完成する茨木市文化・子育て複合施設「おにクル」の7階に移転し、新たに生まれ変わることになる。
新施設「おにクル」に、建設中のプラネタリウムドームが見える(3月9日撮影)。
解説員の上田裕昭さん。
完成当時の合同庁舎。こちらの7階にプラネタリウムが作られた。隣接する桜通り(元茨木川緑地)にはまだ茨木川があり、周囲に高い建物が少ないのがわかる。
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