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「多くの人に支えられて今がある」 北摂の歌姫 真奈尚子さんが35周年記念ステージを開催

2024.03.09

茨木在住の歌手・真奈尚子(まな しょうこ)さんが、今年歌手デビュー35周年を迎えた。昭和歌謡界を代表する作曲家・吉田正氏に師事し、マヒナスターズ33代目のヴォーカリストとしても活躍。3月には35周年記念の第1弾として梅田でランチ&デイナーライブを行う。

母親が経営する店で歌い始めた

1989年に「あなたのタンゴ(作詞 千家和也、作曲 叶弦大)」でビクターよりデビューした真奈尚子さん。奈良県天川村の浄土真宗のお寺が実家で、父親を早くに亡くしたことから、3人姉妹と母親で大阪に出て来たという。「母が茨木で昼は喫茶店、夜はレストラン&クラブの店を営んでいて、ディナータイムにはグランドピアノの演奏もあったんです」。
そこで国立音大出身のピアニストから誘われ、主にタンゴやシャンソンを教わりながら歌っていたという。その姿を見たメディア関係者からレコード会社に話が行き、デビューの話が舞い込んできた。「その頃、姉が重い病にかかり、それどころでは無かったのですが、姉が亡くなる前に『一度しかない人生、やってみたら?』と言ってくれたことで背中を押されました」。

吉田正先生から驚きのオファー

そんな歌手生活35年の中で、真奈さんが最も印象に残っているのが、歌謡界を代表する作曲家・吉田正さんの50周年記念パーティーだ。「橋幸夫さん、吉永小百合さん、三田明さんといった錚々たる吉田門下生の皆様方もそれぞれ曲を歌われている中、松尾和子さんのレコード大賞曲『誰よりも君を愛す』を誰に歌わせるかという話になり、吉田先生がそれは僕が決めるとおっしゃって、私の名前を挙げてくださったんです」。真奈さんの恩師である叶弦大さんにも連絡をして許可を得てくれたという。「歌い終わった後、舞台袖で司会を務めていた玉置宏さんから『尚子ちゃん、僕は幕間に居たからあまり聞こえなかったけれど、聞いているお客さんの顔が見えて、“ああ、上手く歌えたんだ”ってわかったよ』とおっしゃってくださって、とてもうれしかったことを憶えています」。
パーティーの最後には、全員で「いつでも夢を」を歌ったそうだが、隣で吉永小百合さんがギュッと真奈さんの腕を掴んで一緒に歌っていたという。「本当に可愛らしい素敵な方でした」と微笑む。

35周年を北摂の皆様と楽しみたい

その後は、関本郁夫監督の竹久夢二生誕120周年記念映画『およう』の主題歌を担当。また様々な縁と真奈さんの努力が実を結び、ジャズのライヴハウスとして有名な大阪ブルーノートでのデビューも果たした。「ブルーノートが『ビルボードライブ大阪』になった後には、菅原洋一さんとの初ジョイントもさせていただきました。憧れの大先輩との共演は歌手 真奈尚子の財産です」。

昨今は定期的にライブ活動を行い、ゴルフ仲間であるオール巨人さんと、歌のステージも行っている。「35周年の今年はいろいろと企画を考えています。第一弾は春に曾根崎のThe BARでランチ&ディナーショーを行います。夏には北摂で何かやりたいと思っています」。真奈さんの歌声は、ブルーノートでの音源をYouTubeで聞くことができる。ぜひライブで透明感のある素敵な歌声に出会ってほしい。

真奈尚子 春物語
〜桜と歌に酔いしれて〜

3月28日(木) 梅田 The BAR 大阪市北区曾根崎2-3-5 梅新第一生命ビルディング2F ランチ13時〜 8,000円  ディナー18時〜 12,000円 問/真奈ミュージックカンパニー TEL.072-625-6648

 

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