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俳句コーナーVOL.59 入選作品を紹介!

2024.08.03

6月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。

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【 優秀賞 】

鳥の日やこんぱるいろの綴りひも

和泉市 押見けばげば
「鳥の日」は愛鳥週間のこと。初夏です。そこにこんぱる色の綴じ紐。初夏の爽やかな色が似合います。上五の切れ字「や」が効果的に響き、切れ字の大切さを改めて知らせてくれています。

 

【 入 選 】

夏の月水の重さの赤子抱き

豊中市 麻殖生 伸子
赤子の重さが水の重さだという捉えは新鮮。季語も寄り添ってくれています。

大蟻の葉っぱの筋を歩きけり

京都市 草夕  感じ
大きな蟻、葉っぱの筋。よく見ることは句作りの基本です。大蟻が発見です。

窓に付く守宮の腹の拍動す

茨木市 山﨑 登代子
窓に見える守宮。ガラスに透けて白いお腹も動きもしっかり見えています。

空梅雨や回して絞るマヨネーズ

岐阜市 ばんかおり
「そうそう」と呟いてしまいそうです。「空梅雨」という季語も好ましいです。

薬屋の壁に海亀半夏生

茨木市 角島  健二
海亀も漢方薬の材料となるのでしょう。まだ鬱陶しい梅雨空が続いています。

 

【 佳 作 】

ミニトマト豊かな知恵を持つような

豊中市 小倉  佳子

点滴に繋がれてゐる濃紫陽花

熊本市 貴田  雄介

銀皿をはみ出すナンや大南風

日野市 平井  澄子

街角の優しき風や衣更

高槻市 葉月庵 郁斗

バナナ食べ皮の重さに気付いた日

茨木市 婆 娑 羅

 

 ◆ つぶやき評 ◆ 
小動物に出合えば、じっくり見てください。色合い、動き、顔つきなど。気がついたことを躊躇なく五七五にして書いてゆく。書く時に俳句らしくないという考えを入れないこと。判断は多作の後のことです。

 

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〈 選 者 〉 山口 昭男(やまぐち あきお)

1955年 神戸市生まれ。1980年「青」に入会。波多野爽波に師事。
2000年「ゆう」入会。田中裕明に師事。編集担当。
2010年俳誌「秋草」を創刊し主宰する。毎月発行。句集に『書信』『讀本』『木簡』『礫』がある。
2018年句集『木簡』で読売文学賞受賞。日本文藝家協会会員。

 

 

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【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。

【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160

【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。

 

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山口昭男先生の最新巻の紹介

シリーズ自句自解Ⅱベスト100 山口昭男定価1500円+税 版元 ふらんす堂

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