地域情報紙「City Life」が発信する地域密着のニュースサイト

「Go To 商店街」でまちを元気に②吹田市ではイベントや「LINE」でクーポン配布

2020.11.28

 新型コロナウイルス感染症拡大で被害を受けた商店街などを支援する「Go To 商店街」が始まった。Go To 商店街とは、商店街がイベントなどを開催することで地元に活気を取り戻してもらおうと、国が一定の支援をするもの。イベント開催や商材の開発、プロモーションの制作などが対象で、基本的には300万円を上限に※、3密対策など感染拡大防止対策を徹底することが必須条件だ。
※条件によって変動あり

関連記事:「Go To 商店街」でまちを元気に①茨木・中条まちづくり商店会

吹田市では、JR吹田駅周辺の飲食店など計47店舗が参加する食べ歩きイベント「第9回吹田バル」(主催=吹田バル実行委員会)、雑貨やアクセサリーのクラフト作家が出店する手作りマルシェ「第20回ビレッジマート吹田」(主催=じゃない吹田)、「GO TO 吹田市旭通商店街」(主催=吹田市旭通商店街協同組合)がGo To 商店街事業に採択された。

「吹田バル」は例年9月中旬に行われているが、今年はコロナの影響で11月に延期となった。吹田バル実行委員会委員長・じゃない吹田代表の生田謙一郎さんは、「こんな時期だからこそ中止ではなく延期開催を目指して粛々と準備していた」と話す。その結果、昨年より10店舗ほど参加店舗が増え、ほぼ例年通りの内容で実施となった。

関連記事:Go To Eatと府のキャンペーン 併用してめっちゃお得に

「ビレッジマート吹田」は、毎月1回の開催を予定していたが、コロナの影響で今年の2月から中止に。7月に一度、開催したものの再び中止となり、9月から再開した。今回は、補助金を利用して初めて両イベントの折り込み広告を実施。他には感染症対策などに充てた。

生田さんは「Go To Eatキャンペーンで少し上向いてきているが、客足はまだ通常の6~7割。忘年会で店を利用してもらえたら」と話す。
「GO TO吹田市旭通商店街」では、無料通信アプリ「LINE」を使ったキャンペーンを行う。これを機にスマートフォンを使用する若い世代を取り込み、今後につなげるねらいだ。
キャンペーンは、今年11月~翌年2月までの期間中、1月を除く毎月第1日曜日11時~14時の間、先着100人に商店街に設置されたブースで公式LINEアカウントを友達登録すると、一部を除く同商店街の店舗や、組合員が運営する「さくらカフェ」で使える500円分のクーポンを配布するというもの。
さくらカフェでは、組合と商店街の店が共同開発したチキンカレーブール(500円)やクロワッサンアイスクリームサンド(300円)などを発売する予定。同組合副理事長の池内かおりさんは「これをきっかけに、安心・安全な食材を使った安くておいしい飲食店がたくさんあることを知ってもらえたら」と話している。

 

関連記事:「Go To 商店街」でまちを元気に①茨木・中条まちづくり商店会

12月に発売予定の「チキンカレーブール」500円

北摂ではこのほか、「おかまち・さくらづかテイクアウト・デリバリーフェア」(豊中市・岡町商店街振興組合ほか)が採択されている。
※11月10日時点。全国では169件が採択。

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。