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「Go To 商店街」でまちを元気に①茨木・中条まちづくり商店会

2020.11.28
中条まちづくり商店会のみなさん

 

 新型コロナウイルス感染症拡大で被害を受けた商店街などを支援する「Go To 商店街」が始まった。10月初旬の先行募集では全国から34事業者、大阪府では3事業者が選ばれた。 11月10日時点で全国169事業が採択されている。 北摂では茨木市の「中条まちづくり商店会」が一番に名乗りを上げ、注目を集めた。

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昨年のイルミネーション①今年は4倍の規模で開催する

 Go To 商店街とは、商店街がイベントなどを開催することで地元に活気を取り戻してもらおうと、国が一定の支援をするもの。イベント開催や商材の開発、プロモーションの制作などが対象で、基本的には300万円を上限に※、3密対策など感染拡大防止対策を徹底することが必須条件だ。

※条件によって変動あり

コロナ対策もしっかり

 中条まちづくり商店会は「第14回灯りのプロムナード事業」を提案。JR茨木駅東口から市役所へと向かうメインストリート「東西通り」約300メートルを、イルミネーションが華やかに彩る。今年はコロナウイルスの影響で、同商店会に加盟する「ヘアーサロン喜美」では売り上げが半分近く減少。ほかの店舗も軒並み客足が遠のいたという。

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商店街に貼られるポスター

同商店会会長の田峰泰久さんは「どの店も大変でしたが、こういう時だからこそと、例年通りイルミネーションを開催するつもりでした。そこで、ちょうど発表されたGo To 商店街にダメ元で応募しました」。市からコロナ対策支援の援護もあり、支援金300万円ほぼ全額をLEDの購入費や工事費などに充てた。今年はLED約4.5万球を使い、例年の4倍近くの規模で実施するほか、市の民話などを書いたプレートをつるすなどして通行人を楽しませる。

集合場所はもっぱら「ヘアーサロン美喜」。写真左下は会長の田峰泰久さん

田峰さんは「町を明るくしたいという思いでやってきたので、コロナでも開催できて良かった。まだ20年目の新しい商店街ですが、みんなで前向きに頑張っています。地元や近隣の方に『イルミネーションがあるから行ってみようか』と思ってもらえればうれしいですね」と話している。同商店会のイルミネーションは11月25日から来年1月24日まで。12月中旬からは市主催で、同商店街ほか市内複数か所のイルミネーションスポットを巡るスタンプラリーも開催される予定という。

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昨年のイルミネーションの様子②ヘアーサロン喜美

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