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【みんぱく映画会】「Ainu ひと」3月26日上映 オンライン参加も可(要申込)

2022.03.12

上映される機会の少ない文化人類学・民族学に関する貴重な映像資料などを、研究者の解説を交えて上映する「みんぱく 映画会」。

本館展示(東アジア展示・アイヌの文化)が今年2月17日(木)から新しくなったタイミングで、昭和から平成の変容の時代を生きたアイヌ文化伝承者らの姿を描いたドキュメンタリー「Ainu ひと」を上映する。

主人公は、北海道の平取町に暮らす昭和初期生まれの4人の「Ainu=ひと」たち。差別と貧乏を経験した人、伝統的な縫物を作る人、祖母のカムイユカラ(口承文芸)を聞き覚えている人、イオマンテ(熊送り)などを幼い頃に見聞きした人。文化伝承のために地域のリーダー的存在として活動する姿を、約3年にわたり追った内容だ。

 

 

 

 

 

本館の「アイヌの文化」展示場は、1979年に公開、2016年度にリニューアルした。メイン展示のひとつ、伝統家屋「チセ」は、アイヌ文化研究に多大な貢献をした故・萱野茂氏をはじめ北海道平取(びらとり)町の方々により建設された。リニューアルに際しては、公開時に携わった方たちの子・孫世代によって、祭壇の移動、茅の葺き替え、関連する儀式がおこなわれた。また、平取町出身・在住の工芸家の作品も多数展示している。この地でアイヌ文化の伝承を続けてきた「ひと」たちを追ったドキュメンタリー映画を上映し、監督に製作の経緯や作品に込めた思いを聞く。

上映は3月28日(土)で、事前申し込みが必要だ。

申込み方法など詳しくは公式ホームページを。

 

〈みんぱく映画会「Ainu ひと」概要〉

■開催日:3月26日(土)

■13:30~16:00(開場13:00)

 *プログラム

 13:00 – 13:35 趣旨説明

13:35 – 15:00 映画「Ainu|ひと」上映

15:00 – 15:10 休憩

15:10 – 15:45 解説 溝口尚美(本作品の製作・監督・撮影・編集)※ニューヨークよりオンライン登壇

15:45 – 16:00 質疑応答

 

映画の公式ホームページはこちら

 

記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。