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地球の風が満月に届く⁉ 未来の科学者に向けて贈る絵本

2020.10.29

見上げれば“形”を変えながらいつも夜空にあり、「身近で不思議な天体」として多くの子どもたちの心をつかんでやまない「月」。お月見や潮の満ち引きなど、私たちの暮らしにとっても大変馴染み深い天体だ。

そんな月の最先端研究の現場から生まれた科学絵本「ねえねえはかせ、かぐや姫はどうやって月に帰ったの? 〜満月に吹く地球の風のおはなし〜」が10月出版された。

今作は宇宙分野の研究者としてテレビにも度々出演している、大阪大学・寺田 健太郎教授による科学絵本シリーズの2作目。一昨年に出版されたシリーズ1作目の「ねえねえはかせ、月のうさぎは何さいなの?」では、寺田教授が学術誌「ネイチャー」に発表した論文を題材に、月のうさぎの年れいを科学者はどうやって調べているのかを絵本としてしたためた。

2018年12月に出版し、好評を博した前作「ねえねえはかせ、月のうさぎは何さいなの?」

その反響を経た今作では、2017年1月に寺田教授が発表した「満月に吹く地球の風」の研究成果を、古くから親しまれているお伽話「かぐや姫」をモチーフに、子どもたちにもわかりやすく図解も含めて紹介している。

また、地球の酸素の粒が月に届いていることを発見した際の過程など、実際に行われている研究の裏側も楽しく描かれており、大人も子どももワクワクできる内容となっている。

【内容紹介】 (大阪大学出版会HPより)
月はどのくらい遠くにあって、地球にとってどんな存在なのでしょう。満月の夜、「かぐや姫」の絵本を読んでいた小学4年生のゆりちゃんに、大学の先生のけんたろうはかせは、満月のときだけ、地球の風が月に酸素を運んでいたことを教えます。すい星みたいに、じつは地球にも月までとどく「しっぽ」があるのです。かぐや姫は地球の風にのって月に帰れたのでしょうか?かぐや姫が暮らせるほど、月に酸素はあるのでしょうか。

 

寺田 健太郎教授(大阪大学HPより)

作者コメント
『小学校や科学館などで講演をする機会を多くいただくようになり、そのたびに「月は子どもたちの最先端科学への入り口になる」と実感しています。月の絵本の良書は多数ありますが、研究の最前線にいる科学者だからこそ知っている宇宙観や、最先端研究の現場の「わくわく感」が子どもたちに伝われば大変嬉しく思います』

 

《著者略歴》 (大阪大学出版会HPより)
作:寺田 健太郎(テラダ ケンタロウ)
1994年大阪大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。博士(理学)。
広島大学理学部地球惑星システム学科の助手、助教授、教授を経て、2012年 大阪大学大学院理学研究科宇宙地球科学専攻 教授(現職)。この間、パリ大学(1999年、2001年)、オーストラリア国立大学 (2000-2001年、2003-2004年、2009-2010年)、英国オープン大学 (2006年)、独国ミュンスター惑星学研究所(2008年)にて遊学。平成23年度文部科学大臣表彰「科学技術賞 研究部門」受賞。太陽系の美しさ・不可思議さ、広く希薄な宇宙空間における地球誕生の偶然性・必然性に魅せられて、現在に至る。
専門は同位体宇宙地球化学。太陽系の年表を再構築するのが夢。

絵:いぬいまやこ(イヌイマヤコ)
大学でイラストレーションを専攻。
2016 年より株式会社遊文舎にてグラフィックデザイナーとして勤務。その当時、はかせのわくわく科学絵本シリーズ『ねえねえはかせ、月のうさぎは何さいなの?』の制作に携わる。2020 年にイラストレーターとして独立。引き続き今作でも携わる。

(上記内容は本書刊行時のもの)

大阪大学出版会HPはこちら

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