俳句コーナーVOL.82 入選作品を紹介!
2026.07.08
5月25日締切りでご投句いただいた中から、
山口昭男先生に入選作品を選んでいただきました。
● ● ●
【 優秀賞 】
ものがたり始まるような闇に藤
大阪市 小倉 佳子
わくわくするような俳句。いったいどのような物語がこれから展開されるのでしょうか。闇ですから、なんとなく伝わってきそうです。その入口が藤の花。闇の中でぼんやりとその色を浮かばせているのも物語です。
【 入 選 】
茄子の花そのむらさきを容とす
茨木市 角島 健二
茄子の花は紫色。その色を容とすると言いきったところに詩が生まれました。
三丁目から菜の花の中にをり
射水市 河原 仁志
一丁目、二丁目と歩いて来たことがわかります。菜の花がたいへんよいです。
ちちははに言はぬ秘密や罌粟の花
高槻市 葉月庵郁斗
誰でもこの経験はあるでしょう。秘密の中身は罌粟が教えてくれています。
受け流すことにも馴れて心太
吹田市 秋山 寛
受け流さなければ溜ってゆくばかり。すっきり流すと心太がおいしい。
駄菓子屋の奥よりラジオ花菜風
和泉市 押見げばげば
昭和です。駄菓子屋の主がそのラジオの音楽を聞いていたことも懐かしい。
【 佳 作 】
ふっくらと煮込む煮豆や春灯し
高槻市 黒田 豊子
懐に甘納豆の花見かな
茨木市 婆 婆 羅
薫風も談笑の輪に加はりぬ
日野市 平井 都々
割印の崩れし円や走り梅雨
岡山市 岩橋のり輔
裏切りはハイビスカスの明るさに
大阪市 小倉 佳子
◆ つぶやき評 ◆
みなさんの俳句作品を見せていただいて、こう直せばさらによくなるのになあと呟くことがあります。俳句の言葉は短いので一字違えばがらりと変わります。提出時にさらなる見直しをと願っています。
● ● ●
【 俳句の応募方法 】
氏名・住所・年齢・明記のうえ、ハガキ、封書、FAX、下記の応募フォームのいずれかからご応募ください。
【 宛 先 】
〒566-0001 大阪府摂津市千里丘1-13-23
株式会社シティライフNEW 俳句係まで
FAX 06-6368-3505
https://pro.form-mailer.jp/fms/f413b102177160
【 応募フォーム 】
※締め切りは毎月25日必着
※いずれも一人5句まで
※掲載は次々号となります
※佳作は掲載をもって発表とさせていただきます。
※お名前と作品を掲載します。
● ● ●
山口昭男先生の最新巻の紹介

シリーズ自句自解Ⅱベスト100 山口昭男定価1500円+税 版元 ふらんす堂
既刊句集より100句抄出して著者みずからが解釈を付したもの。一句が出来上がるまでの作家の推敲のあとをたどることができ、実作者の句作りにおおいに役立つ入門書である。(Amazonなどで販売中)
記事内の情報は取材当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。