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美しく健やかにアロマで華やかな暮らしを

2021.10.22

日々の暮らしのなかで「疲れやすい」「眠れない」などの身体の不調を感じたことはないだろうか。

これらの原因は自律神経のバランスの乱れにあり、健康だけでなく美容にも影響するという。自律神経は、日中の活動する時に働く交感神経と、リラックスする時に働く副交感神経の2種類がある。ストレスがたまると交感神経が常に優位になり、不調につながる。

 

「アロマには、ストレスで乱れた自律神経のバランスを整える効果があります。人は好きな香りをかぐと呼吸が深くなります。深呼吸すると身体がリラックスするほか、呼吸に必要な筋肉も鍛えられます。呼吸機能の改善が、健康や美しさにつながります」と話すのはアロマテラピストの角出紀実子さん。

 

角出 紀実子さん(すみで きみこ) CIDESCO インターナショナルエステティシャン 英国IFA認定アロマセラピスト 日本アロマ環境協会認定アロマセラピスト/ 認定インストラクター エステティシャン歴33年。40代からの心身ととのえサロン『Soin Cream』オーナー。専門学校でも講師として、アロマセラピストの育成に携わる。

 

アロマの手軽な取り入れ方は、自然の草花や樹木から抽出した精油の香りを空間に漂わせる芳香浴。お湯を張ったマグカップに精油を2、3滴落としたり、ティッシュに精油を1滴落としたりするだけで楽しめる。

ほかにも、精油を加えた天然塩を入浴剤として使う、精油を希釈した植物オイルでマッサージするなど、肌からも精油成分を吸収する方法もある。「アロマの利点は、楽しみながら美しく、健康になれること。心地よい香りに包まれるだけで、効果を感じられます」と角出さん。さらに、抗菌・抗ウィルス作用がある精油を使えば、マスクや手指の除菌スプレーなど感染症対策にも使えるという。

 

<美容に取り入れたい香り>
ローズ
乾燥やくすみなどの年齢肌の改善が期待できる。「コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など、肌の弾力・張り・保湿力を高める物質の合成を促進します」。

グレープフルーツ
脂肪を燃焼させる「褐色脂肪細胞」を活性化する働きがある。「交感神経が優位になる日中に90分ほど芳香浴で取り入れるたり、セルライトが気になる部分をオイルでマッサージするのも良いですよ」。

ゼラニウム
女性ホルモン・エストロゲンの分泌を促す効果がある。「特にエストロゲンが減少する40代以降の女性や更年期障害に悩む方におすすめです」。芳香浴・入浴剤・オイルマッサージなど取り入れやすい方法で。

 

 

<暮らしに取り入れたい香り>
レモン・グレープフルーツ・ペパーミント
寝起きや、眠くて仕事や勉強に集中できない時に。「爽やかな香りは、集中力や記憶力を高める働きが期待できます」。

ラベンダー
やさしい香りで、鎮静作用があるのが特徴。「リラックス効果や安眠作用のあるラベンダーは、寝付けない時におすすめです」。

ティーツリー・ユーカリ
殺菌・抗ウィルス作用などを持ち、呼吸器系の感染症や花粉症にも効果がある。「無水エタノール・水と混ぜて作る除菌スプレーは、マスクスプレーとして使うほか、手指の除菌にも便利です」。

 

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